赤ちゃんが産まれたら絶対作ろうと思っていた赤ちゃん筆(誕生筆)。
私自身大学で書道を勉強していたため、ファーストカットで作る赤ちゃん筆というものに憧れを持っていました。
たかが筆に1本1万円~という高価なものでありながら、一生モノの今でしか作れない記念品。
絶対に失敗したくない!と思い筆屋さん選びからカット方法まで調べ尽くして作りました。
その内容を一気にご紹介!これから作りたいと思っているママさんは必見!
赤ちゃん筆とは?
赤ちゃん筆、誕生筆、胎毛筆と呼び方は様々ですが、胎児のころから生えている髪の毛を使って作られる筆のことを言います。誕生してから初めてカットする髪の毛ですので、毛先が細く筆に最も適しておりファーストカットした髪の毛を使って記念に作ることがほとんどです。
なぜファーストカットが重要なのか
赤ちゃんの髪の毛は一度もカットしていない髪の毛のため、自然と毛先がスーッと細くなっています。
一度はさみを入れてしまうと毛先に断面ができてしまいきれいな筆を作ることができません。
書道の繊細な線を書く筆は穂先が命と言われ、筆の先端の部分を「命毛(いのちげ)」と呼びます。
筆作りにおいても命毛には良質な毛が使われるほど重要です。
そのため赤ちゃん筆作りにおいても、ファーストカットした髪の毛という点がポイントとなります。
筆作りに必要な長さと量とは
仕上がる筆の大きさにもよりますが、長さ6cm以上、量(束ねたときの太さ)8mm以上という指定が多いようです。私が依頼した筆屋さんからは”量・長さが足りない場合でも制作は可能ですが、一生に一度の記念
赤ちゃん筆の制作会社を選ぶ
私が重要視したポイント
- 書道筆で有名な広島で作られている
- 糊固めしていない
- 桐箱入り
- シンプルかつかっこいい
赤ちゃん筆作成の会社によっては可愛らしい箱や小筆タイプ、額縁タイプ等商品は様々です。筆の軸もピンクや水色などデザインも豊富でしたが、私はとにかくシンプルで日本らしいデザインのものを選びました。
実際に作って頂いた会社さんは”北斗園”さん!
熊野町で筆作りが始まったのは江戸時代末期となります。
現在では、毛筆(書道筆)・画筆・化粧筆(メイクブラシ)のいずれも全国生産の80%以上を占めるまでに発展致しました。
熊野の筆づくりは、今もなお親から子供へ子供から孫へと引き継がれています。
北斗園では、熟練した筆職人が1本1本手作りで、赤ちゃん筆(胎毛筆)・書道筆・化粧筆(メイクブラシ)・画筆・ネイルブラシを製造・販売しております。
熊野筆で有名な広島の会社さんです。伝統工芸士である筆司(ふでし)と呼ばれる職人さんによって作られるため、安心してこの会社さんを選びました。
私はさくらコース(税抜9000円)で依頼しました。
カット方法
必要なもの
- はさみ
- くし
- ヘアゴムか輪ゴム
- バリカン…カット後息子は坊主にするため
- ティッシュ…カットした髪が毛先がバラバラにならないように包みます。
- おやつやTV等子供の注意をそらすモノ
使用したバリカンはこちら↓
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価格:2,713円 |
カット手順
- おやつを手に持たせ、TVをつける。
- くしで毛流れを整える。
- 束を作れそうな場所をゴムで結ぶ。うちは脳天を結びました。2~3箇所結んでおくと量が取れるので安心です。
- 意を決してはさみで切るっ!
- 切った髪の毛はゴムで縛ったままティッシュの上に置く。
- 全て切り終えたらザンギリ頭をバリカンで整える。
Before
After

マルコメ~と呼ぶと振り向く…笑
完成!仕上がりは?
▲桐箱入り、筆軸には名前を誕生日が刻してあります。
▲表に出ている長さで約7cm、こんなに長かったっけ?笑
▲クセをなくし直毛にしていただいたのでコシがあってサラッサラ~
大満足の一品に仕上がりました。桐箱なので虫食いの心配も無さそうです。
シンプルかつかっこいい黒軸の筆です。
感想
完成には2ヶ月ほどかかりました。
カットに関しては、美容室でカットしてもらうという方法もありますが、1歳にも満たない赤ちゃんをお店に連れて行くことに抵抗がありました。さらに、赤ちゃん筆の会社と美容室が提携しているところもあるようですが、口コミを見る限り「美容室の対応が悪かった」「慣れていなさそうだった」とマイナス面もあるようで私はセルフカットを選びました。
またうちは男児のため、最終的な仕上がりはバリカンで坊主!と決めていたので自宅で行いやすかったという面もあります。女児の場合、バリカンというわけにもいかないので(笑)、美容室にお願いするか、自宅で筆作りに必要な分だけカットして仕上げだけ美容室という手もありますね。
100円ショップで散髪用ケープを被せましたが、嫌がったので結局使いませんでした。
大人しい子は使ったほうが髪が散らからないので重宝しそうです。
完全に自己満足の一品ですが、生涯で今しか作れない一品ですので作ってみてはいかがでしょうか。
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